kenya * mania 第20回(うめぼし編)
とりあえず部屋に戻る我々。
軽い疲労感で心地よいが、
もうあと30分ほどでランチという現実にはうんざりする。
(食事は美味しいのです。ただ我々はフレンチを食べ慣れていないので、
日本食が恋しくて仕方なかったのです。この時は特に。)
とりあえずよしこ、ぼろ布のようにエキストラベットに転がる。
そして部屋のミニバーからスプライトを取り出し一気飲みする。
疲れた体にスプライトが妙に美味しい。
にゃこ、スプライトに調子に乗りタスカまで開ける。
柔らかい疲労感に包まれた午後の部屋。
しかしどうしても、メシの時間が近づいてくる。
30分ほどごろごろした後、諦めて部屋を出る我々。
今日のランチはハーフポーションにしようと話し合う。
「ハーフポーション。ハーフポーション。」 呪文のように呟くよしこ。
レストランの席に着き、よしこはジュースを、にゃこはタスカを注文する。
この日のメインはハッシュドビーフ。
「米が食えるよ、よしこ。」 にゃこがそう言うと、
よしこは嬉しそうに 「ハーフポーション!」 と叫んだ。
メニューは、ハッシュドビーフ、オニオングラタンスープ、ババロアなど。
やっぱり米は美味い。

(この日、にゃこがとったハーフポーションのコースのメイン。
じつに美味しかったです。)
あっさり目のランチにホッとし、部屋に戻る。
今日は午後のサファリをキャンセルしたので、かなりゆっくりできる。
にゃこ、お湯を沸かし、よしこにインスタントのヌードルを提供する。
よしこ、それを貪り食う。
そして、猛烈に食欲がわいてきたと言い、
柿のタネをむさぼりながらソファで本を読みだす。
にゃこ、それを眺めながら元気になってよかったなと思う反面、
いつものパターンがなんだか腑に落ちない。
(内弁慶のよしこは、ストレスがかかるとすぐに体調を崩し、
散々にゃこに心配をかけた後に、ケロリと直ってしまうのです。いつも。)
にゃこ、 「昨日のお粥の梅干し、少し取ってあるよ。」 と
冷蔵庫から梅干しを取り出し、よしこに渡す。
よしこ、その一粒を口入れ、丹念にしつこく舐めまわす。
あまりにもいつまでも舐めているので、
「いつまで舐めているの?」 とにゃこが聞くと、
「種を割って中の仁を食べようと思って。」 と返される。
にゃこが親切心から 「じゃあ、割ってあげるよ。」 と言うと、
「そんなことしたら、楽しみがなくなるじゃないか。」 と怒られる。
理不尽だ。
よしこ、さらに続けて 「にゃこの分の梅干しもあるよ。」 と気軽に言う。
「それは昨日、私が大事に洗って、私が取っておいた梅干しだ!
おまえがそんなに気軽に扱うな!」 と、
にゃこ、旅が始まって一番の怒りをみせるが、よしこは意に介さず、
執拗に梅干しの種を舐め続ける。

(この事件、いまだに根にもっているようです)
かしこ
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軽い疲労感で心地よいが、
もうあと30分ほどでランチという現実にはうんざりする。
(食事は美味しいのです。ただ我々はフレンチを食べ慣れていないので、
日本食が恋しくて仕方なかったのです。この時は特に。)
とりあえずよしこ、ぼろ布のようにエキストラベットに転がる。
そして部屋のミニバーからスプライトを取り出し一気飲みする。
疲れた体にスプライトが妙に美味しい。
にゃこ、スプライトに調子に乗りタスカまで開ける。
柔らかい疲労感に包まれた午後の部屋。
しかしどうしても、メシの時間が近づいてくる。
30分ほどごろごろした後、諦めて部屋を出る我々。
今日のランチはハーフポーションにしようと話し合う。
「ハーフポーション。ハーフポーション。」 呪文のように呟くよしこ。
レストランの席に着き、よしこはジュースを、にゃこはタスカを注文する。
この日のメインはハッシュドビーフ。
「米が食えるよ、よしこ。」 にゃこがそう言うと、
よしこは嬉しそうに 「ハーフポーション!」 と叫んだ。
メニューは、ハッシュドビーフ、オニオングラタンスープ、ババロアなど。
やっぱり米は美味い。

(この日、にゃこがとったハーフポーションのコースのメイン。
じつに美味しかったです。)
あっさり目のランチにホッとし、部屋に戻る。
今日は午後のサファリをキャンセルしたので、かなりゆっくりできる。
にゃこ、お湯を沸かし、よしこにインスタントのヌードルを提供する。
よしこ、それを貪り食う。
そして、猛烈に食欲がわいてきたと言い、
柿のタネをむさぼりながらソファで本を読みだす。
にゃこ、それを眺めながら元気になってよかったなと思う反面、
いつものパターンがなんだか腑に落ちない。
(内弁慶のよしこは、ストレスがかかるとすぐに体調を崩し、
散々にゃこに心配をかけた後に、ケロリと直ってしまうのです。いつも。)
にゃこ、 「昨日のお粥の梅干し、少し取ってあるよ。」 と
冷蔵庫から梅干しを取り出し、よしこに渡す。
よしこ、その一粒を口入れ、丹念にしつこく舐めまわす。
あまりにもいつまでも舐めているので、
「いつまで舐めているの?」 とにゃこが聞くと、
「種を割って中の仁を食べようと思って。」 と返される。
にゃこが親切心から 「じゃあ、割ってあげるよ。」 と言うと、
「そんなことしたら、楽しみがなくなるじゃないか。」 と怒られる。
理不尽だ。
よしこ、さらに続けて 「にゃこの分の梅干しもあるよ。」 と気軽に言う。
「それは昨日、私が大事に洗って、私が取っておいた梅干しだ!
おまえがそんなに気軽に扱うな!」 と、
にゃこ、旅が始まって一番の怒りをみせるが、よしこは意に介さず、
執拗に梅干しの種を舐め続ける。

(この事件、いまだに根にもっているようです)
かしこ
kenya * mania 第19回(ケビン編_vol.07)
再び立ち上がり歩きだす我々。
もうムパタ サファリ クラブの建物はすぐそこだ。

(↑ 丘の上に見える茶色い建物がムパタ サファリ クラブです。……『すぐそこ』です。)
しかし道はますます悪く、岩の上をつたい歩いて行く感じだ。
こんな所にも所々糞があるので、バクテリアに注意しないといけないなと、
にゃこ思う。
ケビンが、「糞を踏まないように注意しろ」と言っていた割には、
自分は気楽に踏んでいるのは気にしない。
ようやく、ムパタ サファリ クラブのゲートをくぐりぬけ、
展望所のような眺めの良い所のベンチで最後の休憩をとる。
少し息を乱す我々に、「疲れたかい?」とケビンが聞く。
「A few oxygen.」とにゃこが言う。
「アーッハッハッハ!」とケビン、豪快に笑いだす。
そして、急に真剣な顔になり「But fresh oxygen.」とのたまう。
「Fresh oxygen.」 2度言う。
その言葉の強さに、我々はただ頷くばかりだ。

(Fresh Oxygenがある風景)
ここでも仕事は忙しいかと聞いてくるケビン。
「A little.」といつものように答えるが、
「A little busy…….」と苦虫をかみつぶしたような顔で呟くケビン。
おまえは忙しいのがそんなに嫌なのか。
と、突然ケビン語りだす。
「ここは空気もきれいだし、星も綺麗だ。のんびりできるとても良い所だよ。」
そういう彼の顔は清々しいほど爽やかだ。
さらに、「でもナイロビはザワザワしているし、空気も悪いし、星も見えないよ。
とても退屈だよ。」と、吐き捨てるように言う。
我々は知っている。
日本にもこんなタイプの人がいるのを知っている。
たぶん、良い大学を出て、その後田舎暮らしに目覚めちゃった系
なんだろうなと、にゃこ思う。
ただ、Fresh oxygenを吸うケビンの顔はとても晴れやかだ。
その後、どうにかこうにかムパタ サファリ クラブのセンター棟に戻る。
これで終わりかと思いきや、ケビンが図書館に来いという。
良いモノをみせてやると。
それではと、図書館に向かう我々。
ケビン、鍵付きの戸棚から図鑑を取り出し、
白アリのページを我々に見せてくれる。
白アリの女王の写真は、なんだかもう……アレだった。
図鑑はとても大切にされているみたいだ。
ひとしきり説明してくれたあと、ケビンは大事そうに図鑑を鍵付きの戸棚にしまった。
これで、ネイチャーウォークは本当に終わり。
12:00を少し過ぎたところ。

(ネイチャーウォークから帰ってくると、部屋の窓から虹が見えました)
ケビン、ありがとう。
君のおかげで、なんだかとっても楽しかったよ。
かしこ
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もうムパタ サファリ クラブの建物はすぐそこだ。

(↑ 丘の上に見える茶色い建物がムパタ サファリ クラブです。……『すぐそこ』です。)
しかし道はますます悪く、岩の上をつたい歩いて行く感じだ。
こんな所にも所々糞があるので、バクテリアに注意しないといけないなと、
にゃこ思う。
ケビンが、「糞を踏まないように注意しろ」と言っていた割には、
自分は気楽に踏んでいるのは気にしない。
ようやく、ムパタ サファリ クラブのゲートをくぐりぬけ、
展望所のような眺めの良い所のベンチで最後の休憩をとる。
少し息を乱す我々に、「疲れたかい?」とケビンが聞く。
「A few oxygen.」とにゃこが言う。
「アーッハッハッハ!」とケビン、豪快に笑いだす。
そして、急に真剣な顔になり「But fresh oxygen.」とのたまう。
「Fresh oxygen.」 2度言う。
その言葉の強さに、我々はただ頷くばかりだ。

(Fresh Oxygenがある風景)
ここでも仕事は忙しいかと聞いてくるケビン。
「A little.」といつものように答えるが、
「A little busy…….」と苦虫をかみつぶしたような顔で呟くケビン。
おまえは忙しいのがそんなに嫌なのか。
と、突然ケビン語りだす。
「ここは空気もきれいだし、星も綺麗だ。のんびりできるとても良い所だよ。」
そういう彼の顔は清々しいほど爽やかだ。
さらに、「でもナイロビはザワザワしているし、空気も悪いし、星も見えないよ。
とても退屈だよ。」と、吐き捨てるように言う。
我々は知っている。
日本にもこんなタイプの人がいるのを知っている。
たぶん、良い大学を出て、その後田舎暮らしに目覚めちゃった系
なんだろうなと、にゃこ思う。
ただ、Fresh oxygenを吸うケビンの顔はとても晴れやかだ。
その後、どうにかこうにかムパタ サファリ クラブのセンター棟に戻る。
これで終わりかと思いきや、ケビンが図書館に来いという。
良いモノをみせてやると。
それではと、図書館に向かう我々。
ケビン、鍵付きの戸棚から図鑑を取り出し、
白アリのページを我々に見せてくれる。
白アリの女王の写真は、なんだかもう……アレだった。
図鑑はとても大切にされているみたいだ。
ひとしきり説明してくれたあと、ケビンは大事そうに図鑑を鍵付きの戸棚にしまった。
これで、ネイチャーウォークは本当に終わり。
12:00を少し過ぎたところ。

(ネイチャーウォークから帰ってくると、部屋の窓から虹が見えました)
ケビン、ありがとう。
君のおかげで、なんだかとっても楽しかったよ。
かしこ
kenya * mania 第18回(ケビン編_vol.06)
1時間ほど歩いて、ようやくマラリバー(マラ川)にたどり着く。
マラ川の川の中にカバがいる。カバがたくさんいる。
本当にたくさんいる。
あまりにたくさんいすぎて、カバの価値も日本株なみにここで下がる。
カバ達は水の中でぷかぷかしており、沈んだり浮かんだり大変そうだ。
「彼らは何をしているんだい?」とよしこが聞くと、
「あれは休んでるだけだよ。」とケビン、冷たく言い放つ。
本当に動物に関する関心は薄い。
「でも、あれ、泳いでいるんだろう?」と、よしこは重ねて聞く。
しかし「いや、足が河底についてるんだよ。」と言われる。
さらに「まあ、1〜5分ぐらいしか潜れないんだけどね。」と、蛇足のように言われる。
(ちなみにケビン、ペッパーツリーの小枝をまだ噛んでいます)
そうして、そろそろ帰ろうかと言うケビン。
「OK」と答え、しばらく歩いて行くと、何やら動物の骨らしきものが落ちている。
それはカバの骨だそうで、歯についての説明を受ける。

(カバの頭骨)
しばらく歩くと、今度は何やら角らしきものが落ちている。
ここでまたもや、ケビン’s クイズ。
角を取り上げ、「さあ、これはいったい何の角でしょ〜うか?(ミステリーハンター風)」
よしこ、満面の笑みで「インパラだ。」と即答する。
ケビン、「So, so.」と楽しそうに応える。
よしこがさらに、角からウジョウジョ生えている突起物は何だと聞くと、
かかったなと言わんばかりにケビンの説明が始まる。
それは、角に直接ミノムシが生えているような突起物で、
あまり気持ちが良い感じのものではない。
「これはバタフライの幼虫が角に寄生(パラサイト)しているんだよ。」と言うケビン。
よしこ、「パサライト?」と言い、ケビンに「ノー!パラサイト。」と正される。
よしこ、没ッシュート。

(寄生されたインパラの角。だいぶ気持ち悪いです。)
ケビン再び歩き始める。当たり前だが帰り道は登り坂だ。
はるか山の中腹にムパタ サファリ クラブのセンター塔が見える。
「ほら、あそこから降りてきたんだよ。」とケビンが言う。
その距離にげっそりする我々。
「さあ、頑張って登ろう。」健脚ケビン、先頭に立つ。
後に続く我々は当たり前だがボロボロだ。
小太りにゃこと、胃弱のよしこだ。
「ヒッヒッフー、ヒッヒッフー。」我々の呼吸は乱れる。
足はもつれ絡まり、遅々として進まない。
時々心配そうに振り返るケビンの視線が、痛い。
「そういえばこの辺り、空気が薄いって言ってたよね。そのせいだよ。」と、
頷きあう我々。慰め合う我々。
(ムパタ サファリ クラブのある丘の標高は約1800m、
ケニア全体の平均標高も1200mを超えるそうです。)
しばらく歩くと、車も通れそうな広い道が見えてきた。
この道は他のキャンプ地へ続く道だと言う。
ケビンは道の傍に座り、休憩しようと言う。
我々、九死に一生を得る。
並んで座りながら、ケビンととりとめのない話をする。
景色が良いだの、仕事は忙しいかなどと。
なんか、同じ話をどこかでしたような気がするなと思いながら、
疲れで働かない頭を振り絞る。
しばらく休憩し、また歩き始める。
道はトドメの急斜面にさしかかる。
岩がゴロゴロしている。
よしこがフラフラしている。
ちょっとしんどいね等と言いながら登っていると、
ケビン、割とすぐに休憩を入れる。
もしかしてと思うが、我々は可哀そうな人たちとして見られているのだろうか。
岩の間に座り、2度目の休憩をする。
ここでも、ケビンととりとめのない話をする。
ケビン、「日本では普段どのくらい歩くんだい?会社へはどうやって行くんだい?」と聞く。
よしこ、「5〜6km位歩いて会社に行く。」と、軽く嘘をつく。
よしことにゃこの目が合う。
にゃこ、すぐにその目をそらす。
(本当は、会社までの距離は3km程度、ほぼ車通勤です。)
よしこ、にゃこから目をそらし、さらに「Sometime……」と呟く。
何のためについた嘘か、もう誰にも分からない。
よしこの見栄がアフリカの空にこだまする。

たしかについたのは つまらない嘘だ。
だが、彼女を責めないでほしい。
悪気は なかった。
ただ、見栄を張っただけだ。
「Really !?」
ケビンのその言葉が胸に突き刺さる。
ごめん。
かしこ
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次回、いよいよネイチャーウォーク編もクライマックス。
青年の主張がサバンナの空にこだまします。
マラ川の川の中にカバがいる。カバがたくさんいる。
本当にたくさんいる。
あまりにたくさんいすぎて、カバの価値も日本株なみにここで下がる。
カバ達は水の中でぷかぷかしており、沈んだり浮かんだり大変そうだ。
「彼らは何をしているんだい?」とよしこが聞くと、
「あれは休んでるだけだよ。」とケビン、冷たく言い放つ。
本当に動物に関する関心は薄い。
「でも、あれ、泳いでいるんだろう?」と、よしこは重ねて聞く。
しかし「いや、足が河底についてるんだよ。」と言われる。
さらに「まあ、1〜5分ぐらいしか潜れないんだけどね。」と、蛇足のように言われる。
(ちなみにケビン、ペッパーツリーの小枝をまだ噛んでいます)
そうして、そろそろ帰ろうかと言うケビン。
「OK」と答え、しばらく歩いて行くと、何やら動物の骨らしきものが落ちている。
それはカバの骨だそうで、歯についての説明を受ける。

(カバの頭骨)
しばらく歩くと、今度は何やら角らしきものが落ちている。
ここでまたもや、ケビン’s クイズ。
角を取り上げ、「さあ、これはいったい何の角でしょ〜うか?(ミステリーハンター風)」
よしこ、満面の笑みで「インパラだ。」と即答する。
ケビン、「So, so.」と楽しそうに応える。
よしこがさらに、角からウジョウジョ生えている突起物は何だと聞くと、
かかったなと言わんばかりにケビンの説明が始まる。
それは、角に直接ミノムシが生えているような突起物で、
あまり気持ちが良い感じのものではない。
「これはバタフライの幼虫が角に寄生(パラサイト)しているんだよ。」と言うケビン。
よしこ、「パサライト?」と言い、ケビンに「ノー!パラサイト。」と正される。
よしこ、没ッシュート。

(寄生されたインパラの角。だいぶ気持ち悪いです。)
ケビン再び歩き始める。当たり前だが帰り道は登り坂だ。
はるか山の中腹にムパタ サファリ クラブのセンター塔が見える。
「ほら、あそこから降りてきたんだよ。」とケビンが言う。
その距離にげっそりする我々。
「さあ、頑張って登ろう。」健脚ケビン、先頭に立つ。
後に続く我々は当たり前だがボロボロだ。
小太りにゃこと、胃弱のよしこだ。
「ヒッヒッフー、ヒッヒッフー。」我々の呼吸は乱れる。
足はもつれ絡まり、遅々として進まない。
時々心配そうに振り返るケビンの視線が、痛い。
「そういえばこの辺り、空気が薄いって言ってたよね。そのせいだよ。」と、
頷きあう我々。慰め合う我々。
(ムパタ サファリ クラブのある丘の標高は約1800m、
ケニア全体の平均標高も1200mを超えるそうです。)
しばらく歩くと、車も通れそうな広い道が見えてきた。
この道は他のキャンプ地へ続く道だと言う。
ケビンは道の傍に座り、休憩しようと言う。
我々、九死に一生を得る。
並んで座りながら、ケビンととりとめのない話をする。
景色が良いだの、仕事は忙しいかなどと。
なんか、同じ話をどこかでしたような気がするなと思いながら、
疲れで働かない頭を振り絞る。
しばらく休憩し、また歩き始める。
道はトドメの急斜面にさしかかる。
岩がゴロゴロしている。
よしこがフラフラしている。
ちょっとしんどいね等と言いながら登っていると、
ケビン、割とすぐに休憩を入れる。
もしかしてと思うが、我々は可哀そうな人たちとして見られているのだろうか。
岩の間に座り、2度目の休憩をする。
ここでも、ケビンととりとめのない話をする。
ケビン、「日本では普段どのくらい歩くんだい?会社へはどうやって行くんだい?」と聞く。
よしこ、「5〜6km位歩いて会社に行く。」と、軽く嘘をつく。
よしことにゃこの目が合う。
にゃこ、すぐにその目をそらす。
(本当は、会社までの距離は3km程度、ほぼ車通勤です。)
よしこ、にゃこから目をそらし、さらに「Sometime……」と呟く。
何のためについた嘘か、もう誰にも分からない。
よしこの見栄がアフリカの空にこだまする。

たしかについたのは つまらない嘘だ。
だが、彼女を責めないでほしい。
悪気は なかった。
ただ、見栄を張っただけだ。
「Really !?」
ケビンのその言葉が胸に突き刺さる。
ごめん。
かしこ
次回、いよいよネイチャーウォーク編もクライマックス。
青年の主張がサバンナの空にこだまします。
kenya * mania 第17回(番外編_ぱおんのLet's スーベニア!vol.02)
あ、どうも。ぱおんです。
ぱおんのLet's スーベニア!
第2回をお届けします〜。
今回はぱおんが珍しく怒りますよ。
本日のゲストはぁ、こちら!

(色合いがとってもトロピカル)
えーこれは、ナイロビからキチュアテンポへ向かう
死ぬほど揺れる小さな飛行機の中で配られたアメでぇす。
落ち着けと言わんばかりのミント味です。
ビシッ

こんなものでは落ち着けません!
しかも まずい。 まずかとです!
何とも言えないミント味が、口の中を突き抜けます。
なめとるとですか
(まあ、アメだけにね)
ちなみに同乗者で、美味しい美味しいと何個も貰っている人がいました。
ぱおん、思わず二度見したとです。
かしこ
← 宜しければポチっとお願いします
それではみなさん、また来週〜
Let's スーベニア!
ぱおんのLet's スーベニア!
第2回をお届けします〜。
今回はぱおんが珍しく怒りますよ。
本日のゲストはぁ、こちら!

(色合いがとってもトロピカル)
えーこれは、ナイロビからキチュアテンポへ向かう
死ぬほど揺れる小さな飛行機の中で配られたアメでぇす。
落ち着けと言わんばかりのミント味です。
ビシッ

こんなものでは落ち着けません!
しかも まずい。 まずかとです!
何とも言えないミント味が、口の中を突き抜けます。
なめとるとですか
(まあ、アメだけにね)ちなみに同乗者で、美味しい美味しいと何個も貰っている人がいました。
ぱおん、思わず二度見したとです。
かしこ
それではみなさん、また来週〜
Let's スーベニア!
kenya * mania 第16回(ケビン編_vol.05)
またしばらく歩くと、ちょっとした塚がある所に出る。
ケビンが塚の上に立てと言う。
我々が少し躊躇していると、ケビンがスラリと立ち、
「レディファースト」と、よしこの手をとり塚に登らせる。
続いて、にゃこも呼ぶが、なぜか手は取らない。
狭い塚の上に3人で立つ。
おお、見晴らしがより良い。
なんでも、これはアリ塚で、草食動物もライオンも、
この上に立ってサバンナを見渡し、見張りをするのだそうだ。
このアリ塚は小さいが、タンザニアの方に行けば
2m近い大きなものがあると言う。
アリ塚に住んでいるアリは、たいがいメスで、
色の違いによって役割が分かると言う。
腹が白いのがWorker、頭が赤くて大きな牙があるのがSoldier。
女王アリは、アリ塚を1m位掘らないと見ることができないそうだ。
また、こいつらは白アリなので、マサイの人たちはアカシアで
家をつくるという。アカシアの木でできた家は白アリにやられないそうだ。
感心して話を聞いていると、ケビンは先にアリ塚を降り、
再び「レディファースト」と、よしこに声をかける。
よしこが降りた後、今度は急な下りだからか、
にゃこにも手を差し伸べてくれる。
にゃこ、必要以上にしっかりとケビンの手をつかみ、塚を降りる。

(レディファーストという響きに、ことのほかご満悦なネコ達。
今まで生きてきて初めて、生のレディファーストを聞きました。)
と、突然ケビン、にゃこの肩を抱き、耳に顔を寄せる。
それまでとても明るかっただけに、「何だろう?」と、にゃこ思う。
ケビンはとても真剣な顔で、小声で、「You are busy in Japan?」と言う。
「A little.」と答えるにゃこ。
ケビン、とてもショックを受けたように胸に手をやり、
「A little busy!」と叫ぶ。
なんだ。
「A little」と言っているではないか。
A littleも我慢できないのかケビン。
だがケビン、激しくショックを受けた様子。
ケニア人の基準が良く分からない。
(我々も、こんなにもケビンを傷つけた日本に少しだけ罪の意識を感じました。)
またしばらく歩くと、またもや1本の木の下で止まるケビン。
この木は「ペッパーツリー」だと言う。
「にゃこ、水は持っているかい?」と聞いてくるケビン。
「持っているよ。」と、にゃこが答えると、
「それは良かった。」と、ペッパーツリーの葉っぱを差し出すケビン。
これを齧れという。
にゃこ「柑橘系の木の葉っぱだな」と思う。で、齧る。で、辛い。
以後、にゃこ咳が止まらなくなる。
咳が止まらなくなったにゃこを見て、
ケビン笑いながら「水を飲みなよ。」と言う。
飲むが治らぬ。
治らぬが、構わずケビンの説明始はまる。
何でもペッパーツリーはマラリアに効くそうだ。
ケビン、ペッパーツリーの枝を折り、さらに説明を加える。
「この枝の皮をはいで(実際はぐ)、
芯の部分を噛んで(実際噛む)、ハブラシにするんだ。」と、
ハブラシの実演までしてくれる。
「ああ、そんなに噛んで、辛いんじゃないのかな。
そうか、実演してくれてるんだ。
さすがネイチャーガイドだなあ。」と、その時はそういう風に納得した。
だがケビン、その後の道中、ずっと枝を噛み続けている。
たぶんケビンは、単にこの枝が好きだったんだ。
ということに、我々帰国後気づく。
ペッパーツリーもゲットして、ますます楽しそうなケビン!
次回、一行はオロロロの丘のふもとを流れるマラ川にたどり着きます。
かしこ
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ケビンが塚の上に立てと言う。
我々が少し躊躇していると、ケビンがスラリと立ち、
「レディファースト」と、よしこの手をとり塚に登らせる。
続いて、にゃこも呼ぶが、なぜか手は取らない。
狭い塚の上に3人で立つ。
おお、見晴らしがより良い。
なんでも、これはアリ塚で、草食動物もライオンも、
この上に立ってサバンナを見渡し、見張りをするのだそうだ。
このアリ塚は小さいが、タンザニアの方に行けば
2m近い大きなものがあると言う。
アリ塚に住んでいるアリは、たいがいメスで、
色の違いによって役割が分かると言う。
腹が白いのがWorker、頭が赤くて大きな牙があるのがSoldier。
女王アリは、アリ塚を1m位掘らないと見ることができないそうだ。
また、こいつらは白アリなので、マサイの人たちはアカシアで
家をつくるという。アカシアの木でできた家は白アリにやられないそうだ。
感心して話を聞いていると、ケビンは先にアリ塚を降り、
再び「レディファースト」と、よしこに声をかける。
よしこが降りた後、今度は急な下りだからか、
にゃこにも手を差し伸べてくれる。
にゃこ、必要以上にしっかりとケビンの手をつかみ、塚を降りる。

(レディファーストという響きに、ことのほかご満悦なネコ達。
今まで生きてきて初めて、生のレディファーストを聞きました。)
と、突然ケビン、にゃこの肩を抱き、耳に顔を寄せる。
それまでとても明るかっただけに、「何だろう?」と、にゃこ思う。
ケビンはとても真剣な顔で、小声で、「You are busy in Japan?」と言う。
「A little.」と答えるにゃこ。
ケビン、とてもショックを受けたように胸に手をやり、
「A little busy!」と叫ぶ。
なんだ。
「A little」と言っているではないか。
A littleも我慢できないのかケビン。
だがケビン、激しくショックを受けた様子。
ケニア人の基準が良く分からない。
(我々も、こんなにもケビンを傷つけた日本に少しだけ罪の意識を感じました。)
またしばらく歩くと、またもや1本の木の下で止まるケビン。
この木は「ペッパーツリー」だと言う。
「にゃこ、水は持っているかい?」と聞いてくるケビン。
「持っているよ。」と、にゃこが答えると、
「それは良かった。」と、ペッパーツリーの葉っぱを差し出すケビン。
これを齧れという。
にゃこ「柑橘系の木の葉っぱだな」と思う。で、齧る。で、辛い。
以後、にゃこ咳が止まらなくなる。
咳が止まらなくなったにゃこを見て、
ケビン笑いながら「水を飲みなよ。」と言う。
飲むが治らぬ。
治らぬが、構わずケビンの説明始はまる。
何でもペッパーツリーはマラリアに効くそうだ。
ケビン、ペッパーツリーの枝を折り、さらに説明を加える。
「この枝の皮をはいで(実際はぐ)、
芯の部分を噛んで(実際噛む)、ハブラシにするんだ。」と、
ハブラシの実演までしてくれる。
「ああ、そんなに噛んで、辛いんじゃないのかな。
そうか、実演してくれてるんだ。
さすがネイチャーガイドだなあ。」と、その時はそういう風に納得した。
だがケビン、その後の道中、ずっと枝を噛み続けている。
たぶんケビンは、単にこの枝が好きだったんだ。
ということに、我々帰国後気づく。
ペッパーツリーもゲットして、ますます楽しそうなケビン!
次回、一行はオロロロの丘のふもとを流れるマラ川にたどり着きます。
かしこ

